存在論的鬱? ― この世界で生きる意味とは?
存在論的鬱とは、
日常生活に大きな問題があるわけではないのに、なぜか心の奥が満たされず、
「このまま生きていくこと」に深い違和感を覚える状態です。
簡単に言えば、
『自分と向き合い、自分を知り、自分の人生を生き始めること』が、解決の鍵になりますが、そう簡単なことではないのがすぐに分かると思います。
幼少期 ― 不思議さとしての問い
自分のことを振り返ると、私は幼稚園の頃から、
• なぜ生まれてきたのか
• なぜ人間は生きるのか
そんなことを考えていたように思います。
とはいえ、当時それは苦痛ではありませんでした。
ただただ「不思議だなあ」と感じていただけで、一人で静かに考えていた、そんな感覚です。
なぜ幼少期に同じ問いを持っても、鬱や強い苦しみにならないのでしょうか。
理由は大きく二つあると思います。
一つは、
自分の生きる意味について、希望を持っていること。
もう一つは、
自分にはまだ十分すぎるほどの時間が残っていると、潜在的に知っていること。
だから当時の私は、広い海を浜辺から眺めているような気持ちで、
「なんで私は生まれてきたんだろう?」と考えていたのだと思います。
それは不思議で、未知への期待で少しワクワクするような感覚でした。
思春期、青年期 ― 世界観との衝突
次のステージは思春期・青年期です。
ここで、多くの人が壁にぶつかります。
なぜなら、自分の生きる意味や、人生で本当にやりたいことが、しばしば親の世界観と衝突するからです。
両親の価値観で世界を見ると、自分が本当にやりたいことや、生きる意味は、大げさではなく、実現不可能に思えるからです。
• 大学には行く
• その後は会社員
• 決まった給料をもらって
• 余ったお金で旅行に行き
• 20代後半で結婚
これが当時私が受け入れなければならないと信じていた将来像ですが、それを想像するだけで、人生は途方もなく長く、鈍重に感じられ、視界が暗くなりました。
もちろん、そうした人生そのものが悪いわけでは全くありません。
ただ、その世界観は私の両親が良いと思う世界であり、
私自身の「生きたい人生」や「生きる意味」とは、まったく一致していなかったのです。
私たちは両親の世界観をふにゃふにゃの赤ん坊の頃から受け継ぎます。
それがいわば初期の世界の全て、です。
だから、ここで多くの人は自分の心を守るために自分の大切なものを一度すべて忘れようとします。
中年期 ― 余命を意識する瞬間
そして次は中年期です。
仕事、子育て、生きるための全て…それに取り組みながら、わずかに余裕が出てきた頃
おそらく、少なくない人がここで存在論的鬱の感覚に直面します。
理由はシンプルです。
この時期、人は初めて本格的に自分の残りの人生を意識し始めるからです。
私たちの潜在意識は、常に人生の終わりを見ています。
「だいたい何歳くらいまで生きるだろうか」
そんな予測を無意識のうちに立て、そこから逆算して人生を眺めている視点が、誰の中にもあります。
そうすると、
• 自分のやりたいことは、もう間に合わないのではないか
• このままで終わるのではないか
という、言葉にならない強い焦りが生まれます。
その焦りは、理由のないイライラや不安、暗く重たい気分となって現れ、
「何かに追われている」「自分が好きじゃない」「希望がない」
という状態を作り出します。
ここで、自分の内側からの呼び声を真剣に受け止め、ずっとやりたかった何かや、未知のことに挑戦する人もいます。
解決は、超個人的な場所にある
存在論的鬱は、超個人的な世界の問題です。
だからこそ、他人の正解や一般論では癒されません。
最終的に自分を癒せるのは、自分自身が「納得すること」だけです。
もちろん、ここに書いたことがすべての人に当てはまるわけではありません。
家族や友人、そして出会った人々と心を開いて関わり、「生きることそのものを楽しむ」
それ自体が生きる意味となっている生き方も、まったく矛盾のない、100%豊かな在り方です!
ただ、もし、
• もしかしたら自分は当てはまるかもしれない
• 何かが満たされない感覚がずっとある
そう感じる方がいるなら、一度しっかり立ち止まって、
• 自分は本当は、何を願っていたのか • 何が欲しかったのか
• 何が欲しくても得られなかったのか
• どんなことに、強くがっかりしてきたのか
• 自分はずっと何を望んでいたのか?
それらを一つひとつ見つめ直し、「今」と「みらい」にどう生かしていくのかを考えること。
正解のないこの世界で、100%自分で在るという創造と未知の幸せを体験すること。
ユニティでは、ご希望がある限り、そのプロセスを全力でお手伝いします。
上田ハートケアカウンセリングユニティ
坂田
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